精神と睡眠から考える健康

中学生の頃、私は運動部に1年間だけ入っていました。毎朝7時から朝練があり、少なくとも6時には起きなければ遅刻してします。学校の授業ももちろんありますから、午後の練習も終えて家に帰ると、頭も体もへとへとです。普通だったら、早めに寝て次の日に備えるのでしょうが、夜になり親が寝静まった後、私は趣味のネットサーフィンを深夜3時までしていました。必然的に睡眠時間も短くなります。そんな毎日を過ごしていました。
小学生の頃は、毎日学校で友達と楽しく遊び、授業に真剣に取り組み、夜になるとすぐに寝るという生活でした。そのおかげか、私は忌引きを除いて、小学校6年間を無遅刻無欠席、周りの席の子がインフルエンザで休んでも自分だけは元気、土曜日に嘔吐、日曜に点滴・回復、月曜に元気に登校という健康児そのものでした。少し体がだるくても学校で友達と遊べると思うと、体のだるさも気になりませんでした。しかし、そんな楽しい毎日も、小学校卒業と同時の引っ越しによって終わってしましました。
引っ越しにより環境は変わって戸惑っていましたし、入学した地区の中学は地区の小学校とほぼ同じ地域で、自分以外の同級生はみんな友達同士という環境でした。私は、どうやって話しかけたらいいかわからず、毎日がとてもつまらなく感じ、学校にも行きたくなくなりました。中学の部活は強制入部では無かったにもかかわらず、両親は先生に電話で交渉をしてまで私を運動部に入れました。嫌で、嫌で仕方ありませんでした。
それからは、前述の通り楽しくない学校生活、運動部の厳しい練習と少ない睡眠時間、そんな毎日の繰り返しでした。睡眠時間も少ないので当然授業中は眠くなり、集中でできなくなり、入学当初は総合点で8~9割あった成績もどんどん下がっていきました。成績が下がり、勉強しなければならない。寝ずに勉強しなくては。明日が嫌だ。授業に集中できないという、まさに悪循環でした。そして中学1年目の冬、私はインフルエンザで、初めて学校を休むという経験をしました。両親もさすがに運動部は私の体力がついていかないと思ったのか、部活を辞めることを許してくれました。その後、私はどの部活にも所属しませんでしたが、体調を崩すこともほとんどありませんでした。しかし、その時失ったものはとても大きかったのです。それからの授業も1年の内容がほとんど頭に入っておらず、思い出そうとすると気持ち悪くなります。中学卒業までにはいくらか持ち直すことができましたが、それでもあの時もっと勉強していたら、などの後悔で押しつぶされそうになります。
これらの経験以来、私毎日が楽しくなるような考え方を心がけ、夜は睡眠時間を優先するようにしています。毎日楽しく元気に過ごしていれば、昼のうちに活発な活動ができ、夜は自然に眠ることができますが、逆に明日や明後日嫌だなあと思いながら過ごすと、一日を気怠くすごし、夜も気持ちよく眠りにつくことができません。たとえ、運動が健康に良いとされていても、やりたくないことを無理にやることは、体にとっても心にとっても健康とは言えないのではないでしょうか。